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欧米社会の根底にあるもの、それはカースト制 その5

ペルシャ帝国を滅ぼしたアレクサンドロス大王は、そのままインダス川を越えてインドにも侵入しました。

しかし長年の遠征で疲労困憊した部下達には、不満が渦巻いていました。

そこで大王は進撃をやめてギリシャに引き返したため、インドとペルシャには文明的な断絶が生じたのです。

例を挙げれば、ペルシャ語はインドヨーロッパ語族に属する言語ですが、アラビア文字を使用しています。

しかしアラビア語は母音が三つしかありません。

それに三つの子音を言葉の根としてそれに母音を付けて意味を表すため、あのくねくねとした文字の大部分は子音です。

この文字でインドヨーロッパ語族の言葉を書き表すのですから、ペルシャの人は大変苦労しているそうです。

それなら思い切ってペルシャ語の表記にラテン文字を使えば良いと思うのですが、イスラムにおいてアラビア語は神の言葉なので、そう簡単には捨て去ることができません。

これが出来たのがトルコ人です。

第一次世界大戦に敗れたトルコは、ケマル・アタテュルクの下で近代化を進めます。

その際に何かと不自由だったアラビア文字を捨て、ラテン文字を採用したのです。

トルコ語はアルタイ諸語の中のテュルク系の言語で、日本語の遠縁に当たり、中央アジアのキルギス語などと同系とされています。

中央アジアの平原を駆け巡ったトルコ人の姿が目に浮かびます。

インドヨーロッパ語族のペルシャ人に出来ないことが、アルタイ諸語のトルコ人には出来たというのは、本論考の重要なポイントですが、これについては後述します。

話しを元に戻して西アジアのヘレニズム文化とは一定の距離を置いたインド人は、セム系の文字をそのままの形では取り入れませんでした。

インドヨーロッパ語族の言語に合うように改良を加えたブラーフミー文字を開発したのです。

これが現在ではヒンディー語を書き表すデーヴァナーガリー文字になったのです。

この断絶は文字だけではありません。

宗教においてもインドに侵入したアーリア人は、セム系の宗教に入ることなく、自分たちの民俗宗教であるバラモン教を保持し得たのです。

バラモン教はインドの原住民たるドラビダ人の習俗を多く取り入れ、現在はヒンズー教に発展しましたが、その本質はカースト制です。

全能なる神の下に万人の平等を説くセム系の宗教に対し、人間をランク付けするのがカースト制です。

正にこの二つは水と油の関係なのです。

そしてこのカースト制こそ、セム系の宗教に下る前の、インドヨーロッパ語族の純粋なプロトタイプなのではないか、というのが本論考の最大のテーマです。
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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