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欧米社会の根底にあるもの、それはカースト制 その8

この西洋と日本の相違は学問研究の分野だけではありません。

軍事におけるシビリアンコントロールも、クシャトリアよりもバラモンの方が上だということを考えれば素直に理解できます。

日本ではPKOなどで自衛隊が海外に派遣されると、「自衛隊員は政治に振り回されて可哀想だ」と言った声が聞こえてきます。

文民統制からすれば何も可哀想ではないのですが、日本では武人は武人としての考えを尊重されるべきとされているのです。

この政治における軍人よりも文民が優位なのは、民主主義国家だけではありません。

共産主義国家を考えてみましょう。ソ連共産党と中国共産党はどう違うのでしょうか。

専門家が様々な分析を加えていますが、私はズバリ党と軍の関係性にあると思います。

ソ連においては軍よりも党の方が上でした。ですからスターリンは大粛清で軍の幹部も大量に殺すことが出来たのです。

私は若い頃、このことが不思議でなりませんでした。

軍は武力を掌握しているのだから、粛清される前にクーデタでも起こせば良いと思うのです。

軍部隊人現役武官制を盾に、内閣を倒しまくった日本の旧陸軍とは大きな違いです。

スターリンは神学校出身で軍歴はありません。そして軍人は軍歴のない人の言うことなど普通は聞かないものです。

しかしこれもクシャトリアよりもバラモンの方が上だと思えば腹にストンと落ちるものがあります。

これに対し、中国では政権は銃口から生まれます。

毛沢東は最後まで党中央軍事委員会主席のポストを手放しませでした。中国では党よりも軍の方が上なのです。

実際、毛沢東は文化大革命において多くの人命を奪いましたが、流石に人民解放軍には手を付けられなかったようです。

因みに平成14年9月14日、訪朝した小泉総理は平壌で金日成国防委員会委員長と会談したのです。

先軍政治に見られるように、北朝鮮においても朝鮮労働党よりも国防委員会の方が上なのです。

軍人よりも文官の方が上だというのは、弱肉強食という自然界の掟に反しています。

これはインドヨーロッパ語族におけるカーストという思想の特殊性を把握していなくては、日本人にはなかなか理解しがたいことです。

このソ連共産党と中国共産党の違いについて二三付け加えると、彼らの共産主義に対する態度があげられます。

ソ連においては何だかんだ言っても、政権の中枢にいた人たちは、マルクス主義を信奉していました。

資本主義に対する共産主義の優位性を信じており、世界に共産主義を広めようと、膨大な国費を投じて海外で工作活動を行ったのです。

それに対し毛沢東を始めとした中国共産党の人たちが、本気で共産主義を信じているとは思えません。

飽くまでも政権を取るための便宜であり、更に言えばソ連の援助が欲しかっただけではないかと思います。

孫文が流砂の民と呼んだ中国人を纏め上げるのは、何らかの思想やスローガンが必要です。

それは太平道でも五斗米道でも共産主義でも、何でも良かったのではないでしょうか。

だからこそ社会主義市場経済などという訳の分からないことを、臆面もなく言えるのです。

また中国共産党が共産主義を海外に広める努力をしたと言うのも、孔子学院を除けば寡聞にして知りません。

こう考えると、ソ連の共産主義と中国のそれとが、如何にかけ離れたものかがご理解いただけると存じます。
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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