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欧米社会の根底にあるもの、それはカースト制 その9

前回ではソ連の共産主義と中国のそれとが本質的に違うものであることまでお話ししました。

それならソ連の共産主義は何と似ているのでしょうか。

突拍子もないことを言うようですが、私はロシア革命はイラン革命によく似ていると思います。

「ちょっと待て。ロシア革命は共産革命だろう。イラン革命はイスラム革命じゃないか。天地ほどの差があるよ」

そんな声が聞こえてきそうです。

私は共産主義は第四ユダヤ教だと思っています。ただこのことは後述するので、インドヨーロッパ語族の観点から両革命の類似性を述べてみます。

ロシア人もペルシャ人も、共に紛れもないインドヨーロッパ語族語族です。

キリル文字とアラビア文字とで、使っている文字はかけ離れていますが、ロシア語もペルシャ語も同じ屈折語です。

さて両革命とも王制が倒れる混乱状態の中で、亡命先から帰国してきた男がいました。言わずと知れたレーニンとホメイニです。

二人は革命の混乱を収束させ、それぞれボルシェヴィキとイスラム原理主義が主導権を握ることを成功させました。

日本人的感覚ですと、革命の混乱に終止符を打つのは軍しかあり得ないと思います。

二二六事件の時も、昭和天皇は自ら近衛兵を率いて反乱軍を鎮圧しようとしたのです。

それに対してレーニンは共産主義の理論家、ホメイニはイスラム法学者です。

こういう謂わば精神世界の指導者が、生の暴力を権威で抑え込んで権力を握るという場面が、日本史にあったでしょうか。

戊辰戦争のときも錦の御旗という皇室の権威が鍵を握りましたが、結局幕府を打ち負かしたのは、薩長の軍事力です。

そして不平士族の反乱が多発した明治初期の混乱期まで、国学や洋学の大家が政府の主導権を握ったことが一度でもあったでしょうか。

福沢諭吉は日本の近代化に多くの足跡を残しましたが、一大学の創設者で終わり、政治権力を握ることは一度もありませんでした。

日本において実権を握り続けたのは、あくまでも伊藤博文や山県有朋のような下級武士出身の軍人かつ実務家です。

また戦前の日本を牛耳った元老の中に、学者出身が一人でもいたでしょうか。

そう考えると、ロシア、イラン両革命の特異性が際立って来ると思います。

レニンもホメイニも、バラモンなのです。そしてバラモンこそが政治の実権を握るのです。

ソ連においてレーニンの跡を継ぎ、政敵を粛清しまくったスターリンは、その人事の空白を埋めるために自分に忠実な若手を次々と登用しました。

彼らこそがノーメンクラトゥーラとしてソ連の政治を牛耳り、ロシアの富を恣にした赤い貴族なのです。

ホメイニも権力を掌握するや否や、シャーの下で西洋的な近代国家になりつつあったイランを、復古的なイスラム国家に豹変させました。

それもホメイニを始めとするイスラム神学者がバラモンとして政府の上に君臨したからです。

そしてイスラム革命防衛隊を創設し、イスラム法学者集団の直属としました。

正にクシャトリアはバラモンの下にあるを地でいっているのです。

そしてソ連と同じく革命の輸出を行っています。共産革命とイスラム革命です。

世界には沢山のイスラム国家がありますが、革命の輸出まで行っているのはイランぐらいではないでしょうか。

イスラム教はそのそもセム系のアラブ人が産みだした宗教です。

インドヨーロッパ語族であるペルシャ人は、元来ゾロアスター教を信じていました。

ササン朝ペルシャはアラブ人勢力に滅ぼされ、ペルシャ人は被征服民族としてイスラム教を受け入れざるを得なくなったのです。

しかし現在に目を転じると、イランほどイスラム的な国が他にあるでしょうか。

厳格なワッハーブ派に基づくイスラム国家であるサウジアラビアも、実態は腐敗した王族達が支配する独裁国家です。

他のアラブ諸国に目を転じても、そのほとんどが軍事独裁国家です。例外はアルタイル語のトルコぐらいです。

つまりイスラムの本場アラブ人の国よりも、外様であるペルシャ人のイランの方が極めてイスラム的なのです。

これもクシャトリアのような世俗のものよりも、バラモンのような聖なる権威の方が上というインドヨーロッパ語族の特質を良く表しています。

そしてイランの国民はイランイラク戦争では武器の優勢なイラク軍に対して、人海戦術で臨み、死体の山を築きました。

そして経済的にも産油国にもかかわらず、ガソリンすら不足するという窮乏生活を余儀なくされました。

その辺りは、物資不足で買い物のための行列が当たり前の風物詩だったソ連とよく似ています。

それでも彼らはイスラム法学者支配を受け入れているのです。

インドヨーロッパ語族におけるカーストという上下関係の刷り込みが、いかに強固なもなのかが分かります。
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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