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欧米社会の根底にあるもの、それはカースト制 その12

前回ではルネサンスの伝統が、西ヨーロッパの共産化を防いだと述べました。

そのことを説明するために先ずは共産主義とは何かという所から話しを進めます。

共産主義は計画経済であり、それはある種のユートピア思想なのですよね。

日本で言うとヤマギシなどに顕著に見られると思います。

私有財産を否定し万人平等の社会を目指す試みは、各種カルト教団に於いて実際に世界各地で行われています。

でもそれって、キリスト教の禁欲的な修道院の生活に似ていると思いませんか。

修道院では自ら食べるために共同で耕します。これもソ連のソフホーズや中国の人民公社に似てますね。

そして何よりも修道院では計画に則った規則正しい生活が求められます。まさに計画経済ですね。

また自給自足を理想とするのも、自由な商取引とは相容れない思想です。

極論すれば、共産主義は全世界の修道院化と言えなくもないと思います。

ユートピア思想はマルクスだけでなく、東洋思想を始め全世界にある人類の普遍的な発想です。

マルクスは自分の理論以外を空想的社会主義と呼んだそうですが、マルクス主義はユダヤ教的社会主義です。

なぜなら発想そのものがユダヤ教の教義の単なる言い換えに過ぎないからです。

ユダヤ教においては、世界の根源は唯一絶対神にあり歴史はその意思に基づくとされています。

これがマルクス主義においては、経済の下部構造が上部構造を規定するという唯物史観で全てが説明でき、歴史はその弁証法的展開であるとされます。

またユダヤ人は特別に神に選ばれた民族であり、それが故に様々な迫害を受けるが、それでも戒律を守り抜き、最終的には神のご意思の通りに勝利することになっています。

これもプロレタリアートという階級意識に目覚めた前衛たる共産党員が、様々弾圧をはね除けて信念を貫き、最後には歴史の必然として階級闘争に勝利するのだそうです。

そして神の国が復活すれば最後の審判が行われ、ユダヤ人だけが永遠の楽園を享受する。

革命が成就した暁には人民裁判が行われ、ブルジョアを始め人民の敵は全て断頭台の露と消え、プロレタリアート独裁の下で生産力が無限に拡大し、共産主義社会が実現する。

このように見ていくと、共産主義は第四ユダヤ教であることがよく分かると思います。

東洋史の泰斗、岡田英弘先生の奥様である宮脇淳子先生は次のように述べられました。

「共産主義なんてあと500年もすればユダヤ教のカルトの一つに位置づけされているのじゃない」

筆者も全くの同感です。

東ヨーロッパは文化と言えばキリスト教しかないため、ユダヤ教の最終発展形態とも言える共産主義に丸ごと呑み込まれてしまいました。

それに対して西ヨーロッパにはルネサンスの伝統がありました。

非人間的な計画主義に対し、生身の人間はそんな一筋縄にはいかないぜ、という理屈を超えた抵抗が出来たと思うのです。

実際のところ、本気で共産主義が正しいと思っていた社会主義国は、敬虔なキリスト教徒が多い東ヨーロッパぐらいではないでしょうか。

他の社会主義国は植民地からの独立のために人々をまとめ上げるための方便か、ソ連から援助が欲しいだけだった気がします。

カンボジアのポルポト派はどうなんだという声が聞こえてきそうですが、ポルポト派はマオイズムであってマルクスが説いた科学的社会主義とはかなり違うと思います。

マルクスの説いた共産主義革命の担い手は都市の労働者です。農民は保守反動であり革命の敵の筈です。

それがマオイズムは都市生活者を憎んで農村に下放しました。

またソ連は社会主義の優位性を誇示するために、ロケットなどの科学技術やスポーツに力を入れましたが、マオイストにそんな話しは聞いたことがありません。

ラテン語を忘れてしまったためルネサンスが起きず、それ故に共産主義に呑み込まれてしまったのが東ヨーロッパの特質なのです。
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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